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3週間で作られたエコポイントの申請システム
2009年10月22日 12:00更新
エコポイントの発行開始から約10ヵ月、対象製品を購入した人は、登録申請はもうお済みだろうか?実はこの申請システムが、たった3週間の超短納期で完成されたことが、ちょっとした話題になっている。
「仕様も発注予算も未定、申請件数はだいたい2000万件と予測、でも7月1日にはシステムを動かしたい」という話が、関係省庁からセールスフォース・ドットコムに持ち込まれたのは今年の5月28日。すでに何社かに相談してみたものの、数百億円以上かかると言われたが、実質10ヵ月しか使わない期限付きのシステムにそんな大金はかけられない。困り果てた末での話だったというが、同社日本法人社長、宇陀栄次氏も「むちゃくちゃな話だった」と振り返る。しかし、同社は数日後にこの仕事を受諾し、3週間で完成させた。なぜそれが可能となったのか?
同社が提供するのは「クラウドコンピューティングプラットフォーム」。オフィス作りに例えれば、従来のシステム開発が、土地や建物を準備して設計図を起こし、設置機材まで1つ1つ選んでいくのに対し、こちらは必要なものがそろったレンタルオフィス。同社が持つハードウェアやソフトウェアのリソースを活用し、ユーザの必要に応じてカスタマイズする。ユーザは、これに対し利用期間中は利用料を支払う仕組みだ。
本来なら、開発に着手する前に、どんなシステムを作るかという「仕様」を明確にする必要がある。しかしこの場合は、とにかく短期間で試作品を作り、それを現場で使うユーザが動かしながら完成させるという同社独自の手法のお陰で、「走りながら考える」やり方が可能となった。
開発に時間をかけすぎて、深刻な事態となった例もある。2007年、年金記録データに大規模な不備が発覚した際、原因の1つがシステムが旧式であることが挙げられた。1974年から89年までの、開発にかかった15年のうちに技術が進歩してしまい、完成時にはこのシステムはすっかりウラシマ状態になっていたというわけ。こんなトラブルを二度と起こさないために、エコポイント申請システムの超短納期開発は、関係者にとっていい経験になったかもしれない。
text by:曽我晶子
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