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オーストリアにもあった!? エコポイント
2009年10月22日 12:00更新
我が国ではエコポイントという取り組みがおこなわれているが、海外において「エコポイント」という制度はないのだろうか。調べてみると、実は2000年からオーストリアでも、「エコポイント」と呼ばれる制度がはじまっている。オーストリアを通行するEU諸国のトラックが排出するガスの削減をきびしく規制することに重点を置いたシステムだ。
具体的には、まず各国にエコポイントを割り振る。そして、各国のトラックがオーストリアを通過する際には、そのエコポイントを払わなければいけない。つまり、あらかじめエコポイントの持ち点が決まっているため、各国ともポイント以上のトラックを通過させることができないシステムになっているのだ。この制度は、12年間で60%の排出ガス削減という高い目標を目指していたため、必然的に非常に厳しい基準となり、実施するうち、EU諸国の負担が増大し、次第に不満が噴出しはじめた。
そこで、2004年の基準見直しの際、大幅に基準が緩和されることになる。EUでは、車を温室効果ガスの排出量にあわせて、ユーロ1からユーロ4までランク付けをしている(4が最もクリーン)。このエコポイントシステムでは、当初ユーロ3以下がポイント消費の対象になっていた。 それが、基準見直しによって、ユーロ3のトラックが、ポイント消費なしで走行できることになったのだ。このことで、エコポイントの制度自体が有名無実化してしまったというのが現状だ。
このオーストリアとEU諸国のトラック通行にともなう争いは、今に続くまで続いており、オーストリア・チロル州は2003年頃から、環境保護という名目でトラックの高速道路通行を禁止している。それに対して、欧州委員会はトラック走行禁止措置をとったオーストリア政府を提訴した。しかし、オーストリアも負けておらず、つい先日も国外からのユーロ3以下のトラックに対する料金を、将来的に値上げする方針を発表。
こうしたオーストリアの環境に対する取り組みの熱心さとEU諸国との現実路線の対立は、環境問題と経済問題との折り合いの難しさの縮図といえるかもしれない。
text by:岩瀬多聞
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