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ポルトガル人・ニコさんに由来するニコチン
2009年11月04日 00:00更新
「喫煙は、あたなにとって肺がんの原因の一つとなります」「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます」etc。これらはすべて、タバコのパッケージに書かれた言葉。言わずもがな、喫煙が健康に悪影響であることを「これでもか」と伝えている。では、タバコの何が体に悪いのかというと、藤井財務相の発言にあったニコチンもその一つ。
厚生労働省の「たばこ最新事情」によるとニコチンとは、「たばこ煙の粒子相に含まれる精神作用物質、『毒物及び劇物取締法』の毒物」とある。タバコの葉に含まれる成分で、フランスで喫煙の風習を定着させたとされるポルトガル人・ニコという人物にちなんで名付けられたという。タバコ1本に含まれるニコチンの量は致死量に相当するが、喫煙ではフィルターを通して体内に入ることなどから極微量しか摂取されない。しかし、冒頭にあるように心臓や血管への悪影響、依存症の原因となっている。
また、タバコのパッケージにはニコチン量のほかにタールの量も記されているのが一般的。このタールは、ニコチンをはじめ、発がん物質、一酸化炭素などの有害物質を含むタバコ煙の粒子相の総称だ。
そもそも、今回のタバコ税に関する議論のもとには「健康負荷を踏まえた課税」という鳩山首相の指示がある。国民の健康を守ることは、医療費の削減などにもつながると考えられており、昨今、話題となった「メタボ検診」などもその一環だ。そうした観点から、健康に悪影響を与えるニコチンやタールの含有量によって、税率を変えようというわけだ。しかしJTのホームページには、一般的にニコチンやタールの含量が少ない商品に用いられる「マイルド」や「lights」などの表現について、「本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品に比べて小さいことを意味するものではありません」と書かれている。これは、財務省の通達によって明示されているものだが、言葉通りに受けとると何だか矛盾しているように感じてしまう。
いずれにしても、愛煙家にとっては今後の動向が気になるところだ。
text by:BREEZE大塚健太郎
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