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徴税は取りやすいトコロから?たばこ税は生きた金脈
2009年11月04日 00:00更新
今回に限らず、政策上の財源確保が必要になると、議論されるたばこの値上げ。実際、事ある毎に標的にされて、たばこの値段は上がり続けてきた。現在、日本のたばこにはどのくらいの税金がかけられていて喫煙者はどのくらい支払っているのかを見てみよう。
たばこ税は「国たばこ税」と「地方たばこ税(都道府県たばこ税+市町村たばこ税)」「たばこ特別税」の4種類があり、この全てと更に消費税が1箱(袋)のたばこにかけられている。合計の税負担率は63.1%。つまり、ひと箱300円のマイルドセブンのうち約189円が税金で、1本吸う毎に約9.4円の税金を支払っていることになる。
財務省主税局の、「先進国の主要紙巻たばこの税負担率比較データ」によると、この税負担率は先進諸国と大差こそないが、それでも国際的には日本のたばこは安いといわれている。日本円に換算した例を挙げると、フランスの「ゴロワーズ」は約770円。アメリカは州税、市税が場所によって大きく異なるが、ニューヨークで「マールボロ」が約800円。そして、イギリスの「ベンソン&ヘッジス」に至っては約1200円もする。
仮に、たばこの値段が欧米先進国並みの1箱(袋)1000円になれば、消費量が1/3に落ちても、3兆円を超す税収増が見込めるという試算もある。また、たばこの値上げは、未成年者の喫煙抑制にもなるので、消費税より先に議論の的になるというわけだ。実際、ノルウェーやオーストラリアなど多くの国で、値上げにより消費抑制に成功した例も多い。
最後に、世界保健機関(WHO)が、02年に各国のたばこ消費などをまとめた「世界たばこ地図」によると、日本の男性の喫煙率は52.8%と、先進7ヵ国(G7)の中でも群を抜いて高く、たばこの輸入量は835億本と世界最大だったらしい。今回は、ニコチンやタールの含有量に応じて税率を変えようという動きで、どの程度の値上がりで税収がどうなるかは今後の試算が待たれるところだが、どうやら世界的に見れば、日本のたばこ税は、まだまだ涸れずに採掘できる"税収の金脈"でもあるようだ。
text by:髙田次郎
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