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世界では分煙から禁煙へ。愛煙家に救いの手はあるか?
2009年11月04日 00:00更新
日本の禁煙・分煙の意識は、受動喫煙を防止する条項を盛込んだ「健康増進法」や、千代田区が「路上喫煙禁止区域」を条例で定めるなどした02年を境に高まった。しかし、首都圏では駅やタクシーが全面禁煙となった一方で、関西ではやや遅れ気味だ。関西の私鉄ではラッシュ時以外は分煙体制が残り、大阪では業界団体が今夏に実施したアンケートで加盟企業の過半数が反対してタクシーの全面禁煙は先延ばしとなった。
今年3月には神奈川県が、いわゆる「受動喫煙防止条例」を可決して注目を浴びた。これは、公共施設の全面禁煙と一定規模の商業施設での完全分煙化を定め、違反には罰金という厳しいもの。商業施設では集客に影響するとの反発も強い一方で、効率的な分煙空調システムの需要が増えて経済効果が高まるという声もある。実際、空調システムの提供には、コクヨや三菱重工など異業種からの参入が相次ぎ市場も活性化している。
そして、グローバルスタンダードは分煙から禁煙。オフィスを完全禁煙にする企業も増えて、上司の喫煙許可を断り切れずに受動喫煙してしまうことを「スモークハラスメント」などとも言う。もはや、喫煙には嫌がらせ意識さえつきまとう時代で、愛煙家は肩身が狭くなるばかり。しかし一方では、「禁煙ファシズム」いう言葉もある。これは喫煙を擁護する言論などが封殺される風潮を批判するもので、作家の山田風太郎や評論家の宮崎哲也、解剖学者の養老孟司なども過剰な喫煙批判を、批判し返している。
そんな中、今どき珍しい「全席喫煙」をウリにするコーヒー店が、今年東京に開業した。その名も、「CAFE TOBACCO(カフェトバコ)」。今のところ有楽町と新橋の2店だけだが、店名をググってみると2万7500件もヒット(10/30日現在)した。そこには、「よくぞやってくれた」「家では叱られるので本当に嬉しい」などの、愛煙家ブロガーの声も多くあった。世間の流れは圧倒的に禁煙だが、愛煙家に向けたニッチも、どっこい芽生えているようだ。
text by:髙田次郎
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