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YouTubeで3億回再生された「夢やぶれて」。どんな歌?
2009年11月24日 00:00更新
スーザン・ボイルがオーディション番組のステージで歌って喝采を浴び、「YouTube」で3億回再生された「I Dreamed A Dream(夢やぶれて)」。デビューアルバムにも収録され、アルバムタイトルにもなっているが、どんな歌なのだろう。
これは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌。『レ・ミゼラブル』は、パンを盗んで19年間投獄されたジャン・バルジャンが、釈放後、自暴自棄になっていたところを司教の慈悲に触れて改心し、愛と献身の人生を送るという物語だ。「夢やぶれて」が流れるのは、第一幕。歌うのは、成功者となったジャンが経営する工場で働く薄幸の美女・ファンティーヌ。ファンティーヌは、後にジャンが引き取って面倒をみることになるコゼットの母親。女工仲間とトラブルを起こして工場長から解雇され、コゼットの養育費を得る手段がなくなったことに絶望する場面で、恋人(コゼットの父)との幸せな日々を思いながら歌う。
「昔は男が甘い言葉をささやき、恋に酔いしれていた。愛がすべて。夢が輝いていた。でもあの人はもういない。帰りを待ち続けているけれど、二度と私に夢は帰ってこない
...そんな内容の歌詞である。スーザンは後に、過去に恋人がいたことを明かしている。付き合い始めて7週間でプロポーズされたが、彼が心変わりして去ったのだとか。短くも幸せだった時間を思いながら、この曲を歌ったのだろうか。
さて、『レ・ミゼラブル』が日本ではじめて上演されたのは、およそ20年前。ジャン・バルジャンを鹿賀丈史、滝田栄が演じた。ファンティーヌ役として存在感を見せたのが岩崎宏美。87~88年、97~01年、05年、07年に演じている。05年公演では、本田美奈子.がファンティーヌ役を務めることになっていたが、白血病で入院し、降板。ファンティーヌとしては、一度も舞台に立つことはできなかった。「夢やぶれて」は、後半の盛り上がりに豊かな声量が必要な上、哀愁や悲壮感を伝える感情表現も重要だ。スーザンとは対照的に、細くて折れそうな体ながら迫力ある声量が印象的だった本田美奈子.。彼女の「夢やぶれて」も、ぜひ聴いてみたかった。
text by:樫田茜
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