ニュース&コラム360°
中央線沿線を舞台にした名物ドラマって?
2009年11月27日 12:00更新
「昔の武蔵野は萱原のはてなき光景を以て絶類の美を鳴らしていたように言い伝えてあるが、今の武蔵野は林である。林は実に武蔵野の特色といってもよい。」(新潮文庫『武蔵野』より)。これは明治時代の小説家、国木田独歩の代表的作品「武蔵野」の一文だ。JR中央線・武蔵境駅北口を出て少し進んだところには、「武蔵野」の石碑が存在する。
雑木林が広がる、自然豊かな武蔵野の面影がまだ色濃く残っていたころに建設された中央線は、今年で120周年。武蔵野の原野を一直線に突っ切って、最初は何もなかった沿線にも、駅を中心に街が生まれ、それがやがて独自の文化を形成していくようになった。
そこからは、中央線沿線を舞台にした作品が多数生まれている。例えば沿線随一の人気エリアである吉祥寺は、中村雅俊主演のTVドラマ「俺たちの旅」や、ドラマ化もされた漫画「GTO」の舞台になった。また「ストップ!! ひばりくん!」の江口寿史や「北斗の拳」の原哲夫をはじめとし、吉祥寺に仕事場を持つ漫画家は多い。その隣の三鷹駅から少し歩けば「三鷹の森ジブリ美術館」がある。また1996年にはTHE BOOMが、その名もズバリ「中央線」という曲を発表している。
そして最近、中央線をモチーフにしたあるカルチャーが注目を集めている。それはアニメ化も決定したコミック&ノベル「ミラクル☆トレイン」。中央線にある東京、新宿、中野、吉祥寺、立川の5つの駅を"イケメンとして擬人化"させ、各駅周辺の情報や知識をエスコートしながら教えてくれるというもの。例えば吉祥寺駅をモチーフにした「吉祥寺拓人」は駅と同じ明治32年生まれで人気の高いアイドルかつ中央線一のおしゃれという設定はまさに、吉祥寺の特徴を忠実に表現しているといえるだろう。
120年という歴史の中で、中央線文化は幅広い世代を受け入れながら発展してきた。「住んでみたい沿線」ランキングの常連で、いまも若い世代の支持を集める中央線文化から今後も目が離せない。
text by:ぱうだー
この記事を評価する
これまでの評価:3.7/5

















