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芥川賞・直木賞の賞金はいくら?賞品は何?

2010年01月14日 12:00更新

 2010年1月5日、第142回芥川賞・直木賞の候補作が発表された。第142回とあるように、芥川賞・直木賞の歴史は長い。両賞が創設されたのは1935年(昭和10年)。授賞は年2回、そこから数々の名作が生まれている。

 長い伝統をもつ賞だけに、賞品にも歴史が感じられる。創設当初からの正賞はロンジン製の懐中時計。懐中時計は腕時計が普及する第一次世界大戦前まで、携帯時計として普及していた時計である。今では携帯時計といえば腕時計であり、もしかしたら腕時計さえも過去のもので、携帯電話がそれに該当するのかもしれない。そんな今でも正賞が懐中時計なのは、伝統の長さを実感してほしいからなのか。ちなみに副賞は100万円である。

 両賞の伝統は、審査方法にも色濃く表れている。芥川賞・直木賞とも、審査会場は東京・築地の料亭「新喜楽」。日本の初代内閣総理大臣である伊藤博文が愛用したことでも知られる高級料亭だ。そんな由緒ある料亭の1階で芥川賞、2階で直木賞の審査は行われる。審査は非公開。決定した受賞者には電話で連絡するというクラシカルなスタイルを貫いている。非公開で行うのは、選考委員が候補作に対する発言を自由にできるようにするためという。だからといって全く審査内容が非公開というわけではない。授賞作が発表されると選考委員が記者会見し、選考の経緯が説明される。

 両賞に似た文学賞ももちろんある。芥川賞に近しい賞としては、77年に創設された野間文芸新人賞(新人作家による小説を対象)、88年に創設された三島由紀夫賞(新鋭の純文学を対象)などがある。野間文芸新人賞でもらえるのは正賞の賞牌と副賞の300万円。三島由紀夫賞では記念品と副賞100万円がもらえる。直木賞に近しい例としては山本周五郎賞(物語性を有する新しい文芸作品を対象)があり、記念品と副賞100万円がもらえる。それぞれ賞牌、記念品はどんなものか明らかではない。

 こうみるといずれの賞ももらえるモノにはそれほどの差はない。つまり芥川賞・直木賞でもらえる最大のものとは、長い伝統を受け取ること、その名誉なのではないだろうか。

text by:中村仁美


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第142回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が1月5日付で発表された。芥川賞は大森兄弟、舞城王太郎らの5作品、直木賞は佐々木譲、辻村深月らの6作品。選考委員会は1月14日午後5時から、東京・築地の新喜楽で開かれる。

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