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小学生作家が誕生!小学館主催 「12歳の文学賞」
2010年02月03日 12:00更新
学習雑誌は休刊に追い込まれたが、小学館では小学生を対象にした新たな取り組みを2007年からスタートさせている。「12歳の文学賞」。小学生なら誰でも応募できる新人公募文学賞だ。「12歳の」というのはあくまで小学生を示したもので、12歳でなくてもOK。もちろん小学1年生でもよく、実際に小1の応募者もいるという。文学賞というからには小説、つまりオリジナルのお話を創るわけで、作文や読書感想文とはわけが違う。ましてや子どもの活字離れ、日本語力の低下などが叫ばれる中、小説を書くなんてハードルが高いのでは。いやいや、そんな時代だからこそ、多感な小学生たちの中から、文学的才能を持った子を探し出すと同時に、子どもたちが想像力を思う存分羽ばたかせることができる場を与える必要があると、小学館はこの賞を立ち上げたのだとか。もちろん、出版社が主催する小学生の文学賞は初めてのこと。応募総数は1回目から2000を超えるという、文学賞では驚異的な数字を記録し、4回目を迎えた本年度は2387作品が集まるなど注目度も高い。
さて、小学生が書いた小説の中身とはどんなものなのか? ウェブサイトで大賞や各賞受賞作のさわりが読めるので早速のぞいてみると、いやはや恐れ入りました! これほんとに子どもが書いたの(村上春樹の『1Q84』では主人公・天吾が女子高生の小説を書き直していたし)と、疑ってしまいたくなるほどの完成度の高さだ。そしてついに昨春は第2回大賞受賞者の三船恭太郎君が史上初の現役小学生作家としてデビューした。破天荒な同級生との友情と別れを描いた受賞作『ヘチマと僕と、そしてハヤ』は審査員に「大人でも書けないくらいすごい作品。三島由紀夫レベルの早熟さ」と言わしめたという。その受賞作と続編にあたる2作品を加えた単行本『12才の空』が発売されている。ウェブサイトで試し読みをしただけで天才ぶりに驚くが、三船君のビジュアルにさらにびっくり。柔道好きで、くりくり坊主頭がチャームポイント。マルコメ君を思わせるやんちゃ坊主風の天才少年の姿に、ますます全文が読みたくなった。
text by:渋谷正子
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