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15年前の「南アW杯」に秘められたドラマを描く力作
2010年02月05日 12:00更新
「ダーティハリー」シリーズなど、俳優としての活躍もさることながら、監督としても評価の高いクリント・イーストウッド。女性プロボクサーを描いた「ミリオンダラー・ベイビー」が、第77回アカデミー賞で、主要賞のうち作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞の4部門を独占したのは記憶に新しい。
今週末に公開される最新作の「インビクタス/負けざる者たち」は、1995年に開催されたラグビーのワールドカップ、第3回南アフリカ共和国大会が舞台となっている。モーガン・フリーマン演じるネルソン・マンデラは、27年間の投獄生活を経て1991年に釈放後、1994年に大統領に就任した。マンデラ大統領は長年続いたアパルトヘイトを撤廃し、南アフリカ共和国を民族和解・協調へと導いた。作品に描かれるラグビーワールドカップも、その政策の一環として活用されたものである。
作品名になっている「インビクタス」は19世紀のイギリスの詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩からきている。invictusとはラテン語で「征服されざる者」の意。冒頭で朗読されるシーンが印象的なこの詩は、獄中のマンデラの座右の銘だったという。
前作の「グラン・トリノ」を最後に、俳優業は辞めたといわれるクリント・イーストウッド。本作でも彼自身の出演はないが、クリント・イーストウッド監督作品に共通するテーマのひとつ「人生のベテランVS若手」という構図は健在だ。
ちょうど2月2日に第87回アカデミー賞ノミネート作品が発表されているが、「インビクタス/負けざる者たち」も主演男優賞(モーガン・フリーマン)・助演男優賞(マット・デイモン)の候補に挙がっている。「ミリオンダラー・ベイビー」では監督賞を最年長で受賞したクリント・イーストウッドだが、映画のベテランである彼が手がける作品から、ますます目が離せない。
text by:ぱうだー
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