ニュース&コラム360°
5つの視点から見るニュースコラム

橋下知事が考える府市再編構想と道州制

2010年02月08日 12:00更新

 橋下知事のオフィシャルHPの『政策の取り組み』では、いの一番に「道州制」が書かれている。要は47都道府県を道州で再編し、たとえば「関西州」などより大きな枠組みを作って国から財源委譲を受け、さまざまな問題を解決していこうという取り組みだ。つまり、橋下知事は道州制を頭に思い描いているのだ。

 報道によれば、橋下知事は「大阪府と大阪市の広域行政部分を一本化したい」と述べている。さらに、道州制ができれば、広域行政部分を道州に上げればよいということだ。まずは、大阪府と大阪市の再編、つまり「府市再編」だが、知事は府市を合併して東京都のように都心を特別区とする「大阪都」にする案などを例示したようだ。ただし、具体的なものはまだみえてこない。さらに、肝心の大阪市とは対決モードで、平松大阪市長からは「何をしようとしているのかわからない」と非難され、橋下知事も応酬してバトルになっている。しかし、橋下知事は、以前にも池田市と肖像権をめぐって出来レースバトルを行ったことがあり、要注意だ。

 橋下知事は、来年の統一地方選で府市再編を公約に掲げる政治グループを発足させる意向を表明している。これを受けて、府議会の超党派議員(自民や民主が混在)が今春に新会派を結成する構えだ。新会派は知事の「府市再編」を後押しすることになる。

 道州制については、自民党政権下の阿倍内閣から道州制担当が置かれ、佐田玄一郎氏、渡辺喜美氏、増田寛也氏(福田内閣)らが歴任した。現在、民主党のマニフェストには道州制については直接の記載はないし、鳩山内閣にも道州制担当という表現はない。内閣官房の「道州制ビジョン懇談会」が平成20年時点で中間報告をとりまとめていることがHPで確認できるが、その後については記載されていない。

 現在みんなの党代表である元道州制担当大臣渡辺喜美氏は、2月2日の国会で「地域主権型の道州制」をと鳩山由紀夫首相に詰め寄ったが、首相は「地域主権は道州制にとどまらない」という、どうとでもとれるような返し方をしている。道州制には賛否両論あるが、賛否どちらにしても具体的なたたき台をみてみたいものだが。

text by:藤木俊明


この記事を評価する
  • Currently 4.3/5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

これまでの評価:4.3/5


他の視点からみたコラム

お題のニュース

橋下知事、就任2年で約80%の高支持率

就任2年目を迎えた大阪府橋下知事だが、各世論調査でも80%あるいはそれ以上の高い支持率を保持している。財政再建などに手腕を発揮する一方、大阪市の再編構想をめぐっての大阪市長と対立など、摩擦や軋轢も少なからずおこし続けている。

  1. 橋下知事「激闘」の2年間をふり返る2010:02:08:12:00:042010年02月08日 12:00
  2. 自治体が倒産!?財政再生団体になるとどうなるの?2010:02:08:12:00:032010年02月08日 12:00
  3. 伊丹空港をめぐる問題について知りたい2010:02:08:12:00:022010年02月08日 12:00
  4. 橋下知事が考える府市再編構想と道州制2010:02:08:12:00:012010年02月08日 12:00
  5. 分刻み!知事の殺人的スケジュール2010:02:08:12:00:002010年02月08日 12:00

「仕事力UP」総特集
電子ビーム溶接やレーザー加工のエキスパート 高い評価を受ける最先端の溶接技術ジャンボ旅客機・ボーイング777、自衛隊の戦闘機、さら…
サントリーウイスキー「角瓶」が誕生したのは、1937年のこと。それから70年の時を超え、今、「角瓶」をソーダで割った「角ハイボール」が、お酒…

3/15 シゴト検定 今日の問題
  • 正解率
  • 論理的思考

橋下知事が考える府市再編構想と道州制 |シゴトの計画