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伊丹空港をめぐる問題について知りたい
2010年02月08日 12:00更新
就任2年目を迎え、なお高い支持率を維持する橋下徹大阪府知事。しかし、「大阪(伊丹)空港廃止構想」については賛成44%、反対41%と賛否が割れる結果に(朝日新聞世論調査)。そもそも伊丹空港廃止論とは何なのか。これまでの流れを追ってみた。
橋下知事が初めて伊丹空港廃止に言及したのは、2008年7月31日。航空各社が燃料高騰から関西空港(以下、関空)発着路線を減便・運休する方針であるのを受け、伊丹空港廃止を含めた3空港(伊丹、関空、神戸)のあり方を検討すると語った。
伊丹空港(正式名称:大阪国際空港)は、大阪府池田市~豊中市~兵庫県伊丹市に位置する。60~70年代に騒音問題で廃止が検討されたが、1990年に国内線の基幹空港として国と地元11市で存続協定が結ばれた。また、関空より都心へのアクセスがよく、搭乗率が高い実績もある。このため、廃止論には「関西を沈没させる発想」(井戸敏三兵庫県知事)などと反発の声が上がった。一方、橋下知事は9月の神戸市長、関西空港会社社長との会談で、3空港一体運用の方向で合意。翌2009年1月末には「表明から半年で廃止論撤回」などと報道された。
しかし、議論は同年9月に再燃する。「関西3空港懇談会」で橋下知事が再び伊丹空港廃止論を主張。11月には、2035年に伊丹空港を廃止し、関空をスーパーハブ空港とする「関空・伊丹プロジェクト」構想を公表した。リニア中央新幹線(東京~大阪)の2035年開通と市中心部~関空を約7分で結ぶ「関空リニア」の整備で、伊丹空港を廃止する内容だった。
さらに、今年に入って「(伊丹廃港は)できたら10年以内」と大幅な前倒し発言も。関空に連絡する「なにわ筋線」の開通が10年では難しいため、数日後に「廃港時期は15年後から20年後」と修正されたが、ここにきて廃港の可能性が出てきた。今月3日、国土交通省の成長戦略会議の中間整理素案で、伊丹空港廃止が選択肢の1つとして検討されていることが報道されたのだ。成案がまとまるのは今年6月。結論が先送りされてきた議論にいよいよ決着がつくのか、注目される。
text by:ニシムラカオリ
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