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春のケータイ商戦のターゲットが「学生」なワケ
2010年02月09日 00:00更新
KDDIが春商戦に関する戦略の説明会を開催したのは、2010年1月20日(水)。学生とその家族の新規契約者を対象に、基本使用料を最大3年間、半額の390円で提供する「ガンガン学割」のニュースは、多くのメディアで報じられた。
これに対するNTTドコモの反応は早かった。KDDIの説明会から1週間もたたない1月25日(月)、基本使用料を「ガンガン学割」と同額の390円で提供する「タイプシンプル学割」を2月1日から始めると発表したのだ。
(社)電気通信事業者協会が公表している携帯電話のシェアによると、2009年12月現在で1位のNTTドコモは48%で、2位のKDDIは27%(3位のソフトバンクモバイルは19%)。その差は決して小さいものではないはずだが、追っ手であるKDDIの動きは、さすがのNTTドコモも無視ではないほどのインパクトがあったのだろう。NTTドコモが学割サービスをはじめるのは、初めてのことである。
携帯電話の「商戦」というと、夏と秋冬に行われる新商品発表会のイメージが強いが、KDDIの「ガンガン学割」をきっかけに、「春商戦」という新たな市場が生まれたようだ。その背景には何があるのか?
KDDI広報部によれば、春と秋冬の商戦期の売れ行きが、かつてほど大きく動いていないという事実がそこにあるのだという。ところがその一方、3月のauの新規契約の実績をみると、高校生、大学生などの学生層を中心に増えている。これに目をつけたのが「ガンガン学割」なのだ。
総務省「通信利用動向調査」の携帯電話・PHSの普及率の数字を見ると、平成20年度の普及率は、95・6%(世帯)。この数字は、すでにほとんどの世帯に携帯電話がある時代になったことを示している。ところが世代別に見ると、普及率が最も高いのは20~29歳で97・3%だが、中高生の13~19歳は83・6%、小学生の6~12歳は29・8%となっており、携帯各社が学生に訴求する商品を出すことは当然の結果だったと言える。
と、ここまで書いて、新しいニュースが飛び込んだ。ソフトバンクモバイルが2月3日、携帯電話の月額基本使用料が最長3年間無料となるキャンペーン「ホワイト学割」を4日から始めると発表したのだ。そもそも携帯電話の学割は、KDDIが2000年、「ガク割」として携帯電話会社で初めて実施した。ソフトバンクモバイルも「ホワイトプラン」で2008年2月1日から5月31日までの期間限定で始めていたが、それを復活させたのは、KDDIならびにNTTドコモの動きを見てのことだろう。
果たして2010年の春商戦で勝つのはどのキャリアなのか? 注目したい。
text by:ボブ内藤
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